今日のはじめて

1日1個「初めてのこと」をやることに決めた人の記録

180917の紀子の食卓

セカンド園子温紀子の食卓」。

印象に残ったこと。


島原家のどこに問題があったのか
・比較論で言うとものすごい問題があったわけでもない家庭
・喧嘩×停電というちょっとした掛け合わせで、紀子は家を出た。停電→部隊の暗転?シーンが変わる?どっちにしろ世界がかわるきっかけはちょっとしたことにすぎない

決壊ダムさんのシーン
・決壊ダムさんの台詞は圧倒的で、すごく残った。誰かがうさぎの役割を引き受けなくてはならない。


「いじめられる子の役割は誰かが担わないといけないの。
つまり、シャンパンとグラス。
花と花瓶。
誰もがシャンパンであり花であろうとするそんな関係ばっかりがはびこっている世界で、誰かがグラスであり花瓶であるそんな役割を引き受けなければいけない。
主人と奴隷の関係かもしれない。
もの凄く冷たい資本主義の潤滑油にすぎなくても、みんなが幸せである為に役割を担う事。

誰かがライオンを引き受け、誰かが喰われなきゃいけない。
それがサークルの輪だと思う。
矛盾だってあるけれど、円周率だって3.14の後に無限の少数が並んで少しも完結しないように現実の輪も完璧にはいかない。」


思い返してみてやはり私にとっては、決壊ダムさんのシーンと言葉が一番グッときたなと思う。
このことばをじっくり読むために文庫版買おうかなと思うレベル。